伊豆縦貫道が牙をむく! 修善寺に観光客を運んできた「駿豆線」が憂う未来とは

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三島から修善寺を結ぶ伊豆箱根鉄道「駿豆線」。その

観光客を集めるヒントはコト消費か

駿豆線のサイクルトレイン(画像:伊豆箱根鉄道)
駿豆線のサイクルトレイン(画像:伊豆箱根鉄道)

 伊豆半島南部へのアクセスが改善されると、南伊豆の青い海と海の幸、そして自然が生んだ絶景がライバルとなる。修善寺は、このライバル出現に対し、観光客を引き止めるためのさらなる工夫が必要となる。

 山々の恵まれた自然、歴史、温泉という観光資源がありながら、生かしきれていないことは既に明らかになっている。プラスアルファで何か魅力を生み出すとすれば、南伊豆への往復の移動時間すらもったいないと思わせるようなコト消費(レジャーやサービスにお金を使うこと)がヒントとなるだろう。

 現在取り組まれているコト消費のひとつが、自転車である。

 コンチネンタル・サイクリング・センター・修善寺は、世界レベルのトップアスリートの育成を主眼としたトレーニング施設だ。また、センターの側にある伊豆ベロドロームが東京オリンピックの自転車競技の会場となったことは記憶に新しい。

 地域ぐるみで自転車を中心とした街づくりの取り組みが既に行われている。駿豆線も、自転車をそのままの状態で電車内に持ち込めるサイクルトレインを実施中だ。

「自転車 × 鉄道 × 自然 × 観光資源」

が、どこまで旅行客を引き止められるかは未知数だが、可能性を秘めていることには変わりない。駿豆線や修善寺が、どこまでライバルたちと戦えるのか楽しみである。

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