伊豆縦貫道が牙をむく! 修善寺に観光客を運んできた「駿豆線」が憂う未来とは
三島から修善寺を結ぶ伊豆箱根鉄道「駿豆線」。その
伊豆縦貫自動車道という「諸刃の剣」

駿豆線だけでなく、修善寺を取り巻く環境は、今後ますます厳しくなると見られている。というのも、伊豆半島の高速道路の整備だ。
現時点では、伊豆半島南部への道路事情が決して良好とはいえず、伊豆半島中部からその先の南部へと足を伸ばす人が極端に少なくなっている。
伊豆半島南部への交通アクセスを改善すべく計画されているのが、
「伊豆縦貫自動車道」
だ。
伊豆縦貫自動車道は、静岡県沼津市と下田市を結ぶ、延長約60kmの高規格幹線道路である。国土交通省中部地方整備局の資料によると、全線開通したあかつきには、沼津市~下田市の所要時間が約60分となる。
もちろん、伊豆縦貫自動車道は伊豆半島地域に生活している人たちの生活インフラとしてだけでなく、観光客を呼び込むインフラとしても期待されている。
伊豆縦貫自動車道の全線開通時期は未定だが、奥伊豆の玄関とも呼ばれていた修善寺は、道路の整備とともに、ただの通過点となる可能性が高い。こうなると、駿豆線どころか修善寺の死活問題となる。