「フェリー = 快適じゃない」と思っている人が、どう見ても“時代遅れ”なワケ さんふらわあの先進性を解説する
大手海運会社の施策に大きな変化が訪れている。それは、フェリーの快適装備を「豪華客船レベル」に充実させていることだ。もはや「単なる移動手段」ではない。
混焼ディーゼルエンジンを採用

“くれない”と“むらさき”という名称には歴史がある。それはフェリーさんふらわあの親会社である商船三井のさらなる前身・大阪商船にまでさかのぼる。
すなわち、大阪商船の紅丸/くれない丸と紫丸/むらさき丸であり、ともに戦前から戦後まで瀬戸内海航路を代表する名船だった。そうした深い歴史に思いをはせて船旅を楽しむのも良いだろう。
「さんふらわあ くれない」と「さんふらわあ むらさき」には新造船らしい技術的な特徴もある。それは燃料に液化天然ガス(LNG)とA重油(最も動粘度が低い重油)を使った混焼ディーゼルエンジンを採用していることだ。
従来のC重油(A重油に比べて粘度が高く黒褐色)を燃料とするディーゼルエンジンに対してその環境性能の向上は明らかである。具体的には
・硫黄酸化物の排出量:ほぼゼロ
・窒素酸化物の排出量:約80%削減
・二酸化炭素排出量:約25%削減
これらの数字はこれからの国内フェリーの新たな指標となるだろう。
・一般旅客とその自家用車に加えてトラック輸送も含めた総合輸送手段としての費用対コストの向上
・非日常性を担保する観光手段としての顧客満足度の向上
・それらを総合しての付加価値の向上
・大規模輸送システムとして社会に果たすべき環境性能の向上
どこをとっても隙のないこれらの戦略は、まさしく新時代のフェリーのあるべき姿である。