「フェリー = 快適じゃない」と思っている人が、どう見ても“時代遅れ”なワケ さんふらわあの先進性を解説する
大手海運会社の施策に大きな変化が訪れている。それは、フェリーの快適装備を「豪華客船レベル」に充実させていることだ。もはや「単なる移動手段」ではない。
「さんふらわあ」大型フェリー誕生

さて、フェリーについての知識がほとんどない人でも、「さんふらわあ」という船名を耳にしたことがあるのではないか。真っ白の船体に鮮やかなオレンジの太陽を描いた姿も合わせればなおさらである。
そんな「さんふらわあ」が2023年1月、歴史ある大阪~別府航路に就航させた新造船が「さんふらわあ くれない」である。そしてこの4月には同型船である「さんふらわあ むらさき」が同航路に就航した。
ともに同航路を走っていた前任船である「さんふらわあ あいぼり」と「さんふらわあ こばると」の総トン数9245tを大きく上回る、1万7114tの大型フェリーである。
ひとり辺りの「専有面積」が拡大

旅客定員は前者の710人に対して、新造船は716人と大差がないのにも拘わらず、内装面積は前者の4950平方メートルに対して、後者は8300平方メートルと倍増に近いレベルで大幅拡大されている。
これはすなわち、旅客ひとり辺りの
「船内専有面積」
が拡大されていることを意味している。簡単に言えば、客室の快適性が大幅に増しているのだ。
その上で、共有スペースとしての船内レストランのキャパシティー拡大、船内展望大浴場の面積拡大などの充実化も著しい。それはエントランスの3層吹き抜けアトリウムなど、豪華客船に匹敵する内装などにも現れている。
船室は、
・豪華客船をほうふつとさせるさまざまなスタイルのスイートルーム
・ファミリー向けのコネクションルーム
・ペットと一緒の旅も可能な専用ルーム
・シングルやツインの個室
・アコーディオンカーテンで個人スペースが仕切られたリーズナブルなプライベートベッド(相部屋)
など、多彩なニーズに応えることができるようになっている。