過去最大7億2000万円の赤字! 「土佐くろしお鉄道」大ピンチ、ドル箱「通学利用」頼れず 人口減少も全国より10年速い現実
高知県の第三セクター・土佐くろしお鉄道が2022年度、過去最高の赤字見通しとなった。沿線は全国有数の人口減少地域。行政の支援は続くが、鉄路の前途に不安がよぎる。
四万十くろしおラインの回復鈍く

土佐くろしお鉄道が運行する路線のうち、ごめん・なはり線の赤字は2億6700万円余りだ。
四万十町の窪川駅から黒潮町、四万十市を経て宿毛市の宿毛駅まで県西部の66.6kmを走る四万十くろしおライン(中村線、宿毛線)は、4億5300万円に達する見込み。
ごめん・なはり線の鉄道事業収入がコロナ禍前の水準にほぼ回復しつつあるのに対し、四万十くろしおラインは
「7割程度」
にとどまっている。
土佐くろしお鉄道はスマートフォンで乗車券を購入できるサービスを2月から導入したほか、ごめん・なはり線の後免駅、香南市の野市駅、安芸市の安芸駅に設けたパークアンドライド用駐車場を一部増設するなど、利用促進に躍起となっている。
2022年度の利用者数は前年度を上回る見通しだが、コロナ禍の間、緊急でない工事などを先送りしてきた。土佐くろしお鉄道は
「工事などを進めていけば2023年度に大幅な収益改善ができるかどうか、何ともいえない」
と厳しい口ぶりで話した。