なぜJALの「サーバーダウン」は批判され、LCCは批判されないのか? 3月タイムセールでANAに対抗も大炎上、ハイブランドゆえの困難とは
ANAに対抗したJAL

今回のJALによるセール中止は、アクセス対策をしないままセールを実施し、サーバーがダウンしたことが原因だった。実は以前から、JAL公式サイトは航空券販売開始のタイミングでアクセスすると、サイトに接続しにくくなることがあった。
それを知っていただけに、筆者はセール前からサーバーダウンの可能性を懸念していたが、実際に起こってみると想像以上の混乱と批判だった。
激安セールは、ANAが先に2回、「国内線一律7000円」として実施している。このときも反響は大きく、一時的にサイトに接続しにくくなったことはあったものの、サーバーダウンには至らなかった。今回はそんなANAに対抗すべく、JALがさらに安い運賃を掲げてセールを企画したという流れだった。
JALは今回、テレビCMやインターネット広告を多く出しており、PRにかなり力を入れていた。
筆者はセール開始日の前日、JAL大阪(伊丹)発東京(羽田)行きの便に搭乗した際、機内で客室乗務員が
「国内線の航空券をお安く購入できる機会ですので、ぜひお買い求めください」
と、アナウンスしているのを聞いた。それだけに、JALへの批判殺到はやむを得ない部分もある。
LCCで批判が殺到しにくい理由

激安セールで日ごろよく注目を集めるのは、
「980円セール」
「全路線乗り放題パス」
などを販売しているLCC(格安航空会社)だ。そんなLCCによるセールでも、サーバーダウンは日常茶飯事だ。ただ、LCCは
「安かろう悪かろう」
というイメージが少なからずあるため、サーバーダウンとなっても、JALほどの批判は起こらない。また、申し込みが殺到しそうな航空券は抽選方式を採るといった対策を講じるLCCもある。
JALのサーバーダウン、その後の中止発表は「大企業なら大丈夫」という一般的なイメージがあったがゆえに、印象がより悪くなったのも事実だ。
さらに、サーバーダウンの最中に
「電話だと予約できた」
という投稿がSNS上で拡散され、真偽のほどはともかく、その“不公平感”が批判に拍車をかけた。