もうすぐ開業20周年 沖縄「ゆいレール」の進化が止まらない! 新造車両は定員1.5倍、沿線では大型施設の計画待ったなしだ
「沖縄都市モノレール」(ゆいレール)が輸送力増強に向けて大きく前進している。2023年8月に開業20年を迎えるゆいレールの「進化」を追った。
開業まで約30年かかったゆいレール

戦後、米軍政が自動車交通優先の社会を築くなか、「鉄道復活」の声は幾度も上がったが、モノレール計画が具体化したのは、沖縄県が日本に復帰した1972(昭和47)年。同年11月に施行された「都市モノレール整備促進法」(都市モノレールの整備の促進に関する法律、同法は1975年に改正され、現行法は「ゆりかもめ」「ポートライナー」等の新交通システムにも適用)により、都市モノレールの整備に国からの補助が出るようになったことが発端だった。
その後は1980年代中の1期開業をめざし、1976年に市民への周知のため沖縄三越(2014年閉店)で「輝くモノレール展」を開催、1979年に那覇市建設部に「都市軌道(モノレール)建設準備室」を開設、そして1982年には先述した「沖縄都市モノレール」が設立されるなど順調に進むと思われたが、用地確保やバス会社との調整、さらには採算面からの計画見直しなどもあり、1期開業(那覇空港~首里、約12.8km、全線が那覇市内)は2003(平成15)年8月までずれ込むこととなった。
なお、1期開業時の路線網は1970年代の当初計画とほぼ変わっていないものの、別案としては国際通りの地下をトンネルで通すことも検討されたという。
約半世紀にわたって鉄道がなかった沖縄だけに、開通前には「モノレールは根付かないのではないか」との声も聞かれた。しかし、当初は伸び悩んだ乗客数も、空港利用客への定着や米軍基地跡を再開発した「那覇新都心計画」(おもろまち駅前)をはじめとした沿線開発の進展もあって順調に伸び、2016年度には単年度黒字を達成するまでに成長した。