もうすぐ開業20周年 沖縄「ゆいレール」の進化が止まらない! 新造車両は定員1.5倍、沿線では大型施設の計画待ったなしだ
「沖縄都市モノレール」(ゆいレール)が輸送力増強に向けて大きく前進している。2023年8月に開業20年を迎えるゆいレールの「進化」を追った。
戦前は「県鉄」

さて、ここでまず、ゆいレールと沖縄県の鉄軌道の歴史をたどっていこう。
沖縄県での鉄道敷設計画が最初に持ち上がったのは1890年代であったが、実際に最初の鉄道線となった公営の軽便鉄道「沖縄県営鉄道」(県鉄)与那原線が開業したのは、1914(大正3)年のことだ。同年には、民営の路面電車である「沖縄電気軌道」も開業した(路面電車は路線バスとの競合により1933年に廃止)。
県鉄はその後、嘉手納線、糸満線と路線を延ばし、名護方面への延伸計画もあったが、第2次世界大戦の被害を受け、そのまま廃止となった。
ちなみに、県鉄の駅のうち、旧那覇駅は現在のゆいレール旭橋駅前(那覇バスターミナル)に、旧安里駅はゆいレール安里駅前に、旧内間駅はゆいレール古島駅北側(古島交差点東側)にあったといい、この3駅はゆいレールの駅として「復活を遂げた」といえる。
また、ゆいレールを運営する「沖縄都市モノレール」は、沖縄県が筆頭株主(約4割出資)の第三セクターであるため、そういった意味でもゆいレールは「県鉄の生まれ変わり」といえよう。