富裕層はなぜ「豪華客船ツアー」を好むのか? いまや「永住権」を取れる船もあった!

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米国の豪華客船会社ストーリーラインズが発表した、クルーズ船の永住権を獲得し旅をするプランが注目を浴びている。いったいどのようなプランなのか。

日本も感染防止策を打ち出し

奥尻島や屋久島などの日本の美しい島だけを巡る「にっぽん丸」の船体(画像:クラブツーリズム)
奥尻島や屋久島などの日本の美しい島だけを巡る「にっぽん丸」の船体(画像:クラブツーリズム)

 実際に新型コロナの猛威によってクルーズ業界は窮地に追いやられたが、2022年以降は規制緩和が進んだことで一部の国では運行を再開。復調する見込みである。

 また、日本のクルーズ業界においても活気を取り戻しつつある。2022年11月に国土交通省が「外航クルーズ船事業者の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を発表。ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染での教訓を生かし、感染リスクをできるだけ抑える防止策が盛り込まれた。

 そして2022年12月以降、国際クルーズ船を順次受け入れを再開し、ツアーも行われるようになった。集団感染があったダイヤモンド・プリンセス号においても、2021年のツアーは全面中止となったが、2023年春ごろから順次再開。2023年3月以降は外国の船会社によるクルーズ船の国内寄港受け入れを再開しているほか、商船三井はクルーズ船「にっぽん丸」に次ぐ新たなクルーズ船の計画を発表している。

 一方で、新型コロナ感染を防止しなければならない状況が続いているのも事実。クルーズ船ツアーも順次再開したとはいえ、国外ではまだまだ集団感染が発生したり、ツアーが中止になったりしているのだ。

 予断を許さない現状ではあるが、船上生活を拠点としながら世界各所を周遊する新しい観光スタイルは、働く場所を選ばないワーカーにとって非常に魅力的なものかもしれない。

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