タクシー業界「EV」に熱視線、普及の壁高いのになぜ? 「パワー不足」という世間の妄言を糺す

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電気自動車のメリットやデメリットに加え、市場に投入することでどのような影響があるのかについて、分かりやすく解説する。

タクシー業界も注目

充電スタンド(画像:写真AC)
充電スタンド(画像:写真AC)

 EVは、ガソリン車と比べてエンジンからくる振動や騒音を大幅に抑えている。筆者はガソリン車とEVの乗り心地を比較する試乗会に参加したことがあるが、車内の静けさには驚かされた。アクセルを踏み込んでもエンジン音がほとんど聞こえてこない。その試乗会には、タクシー業界の関係者が複数参加していたことからも分かるように、快適性を重視したいハイヤーやタクシー、ホテルの送迎用の車としても、EVは注目されている。

 また、政府は2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すとしている。今後、「電動車の新車販売を2035年までに100%にする」という目標を掲げているのだ。そのため、前述の通り、ユーザーがEVを購入する際、補助金の交付や税制面での優遇措置を受けることができる。例えば、乗用車EVであれば、2021年度に40万円だった補助金を、2022年度は最大85万円(条件付き)に、軽EVも同様に20万円を最大55万円(同)に増額している。自治体独自の補助金も合わせればさらに安く購入できる。

 国外に目を向けると、一部の国や地域ではすでに、ガソリン車(ディーゼル車含む)の販売禁止を表明している。例えばノルウェーでは2025年までに、オランダやドイツ、イギリスでは2030年までにガソリン車の新車販売を禁止するという。

 こうした背景もあり、環境に配慮した自動車の需要が国内外で高まっており、EVが抱えている問題さえ解決できれば、今後の自動車業界の主役は、ガソリン車からEVになると考えられているのだ。

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