タクシー業界「EV」に熱視線、普及の壁高いのになぜ? 「パワー不足」という世間の妄言を糺す
電気自動車のメリットやデメリットに加え、市場に投入することでどのような影響があるのかについて、分かりやすく解説する。
環境への負荷低減できる

そもそもEVは、1830年代にはすでに発明されていた。しかし当時は電池技術が成熟しておらず、ガソリン車と比べても航続可能距離(走れる距離)が極端に短かった。さらに石油産業の発達により、ガソリン燃料の価格が低下。EVはガソリン車を上回るほど普及しなかったのである。
その後EVは、環境への負荷を低減できることや、電池技術の進歩による航続可能距離の飛躍的な向上などによって、注目が集まってきている。
では、具体的にEVのメリットを解説していこう。まずEVと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、環境性能だろう。ガソリン車の場合、有害とされている一酸化炭素、炭化水素、窒素化合物、二酸化炭素などが排出される。EVであれば、排ガスがほぼ出ない。人体への悪影響を低減できるだけでなく、空気を汚さず、地球温暖化防止にも貢献できる。
太陽光発電や風力発電によって生み出された、いわゆる再生可能エネルギーを活用して車を走らせることが可能で、膨大な二酸化炭素を排出する火力発電所の電力を使わなくても済む。災害時には、電力の供給が滞ることも考えられるが、再生可能エネルギーを活用できればEVへの給電が可能だ。ガソリンに依存しない、自然エネルギーを生かした車の運用が実現できるというわけだ。