鉄道愛好者団体もお墨付き 「箱根登山鉄道」はなぜ長年愛され続けるのか?

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箱根登山鉄道は箱根町の雄大な自然の中を駆け抜けながら、移りゆく風景や季節を思う存分に満喫できるため、年間を通して多くの観光客でにぎわいをみせている。本記事では、同線の魅力について考察する。

箱根湯本から強羅まで

箱根湯本駅。ホームと箱根登山鉄道車両(画像:写真AC)
箱根湯本駅。ホームと箱根登山鉄道車両(画像:写真AC)

 箱根湯本駅(神奈川県箱根町)から強羅(同)までの8.9kmを結ぶのが、1919(大正8)年開業の箱根登山鉄道鉄道線(以下、箱根登山鉄道)だ。その魅力は、雄大な自然のなかを個性的な車両が優雅に駆け抜けながら、四季折々の風景を味わえるところである。

 開業時から存在するモハ1形やモハ2系、ベルニナ号の1000形、サン・モリッツ号の2000形、アレグラ号の3000形の個性的な車両が観光客やファンたちを楽しませている。

 箱根登山鉄道が愛される理由のひとつには、開業時のチキ1形を改造したモハ1形をはじめ、モハ2形、愛称「ベルニナ号」の1000形、「サン・モリッツ号」の2000形、新車両アレグラ号の3000形などの個性的な車両とともに雄大な自然を満喫できる点があげられる。

 また、鉄道好きを魅了するスイッチバックも見どころのひとつだ。スイッチバックとは車両を進行や退行させながら勾配を登っていく鉄道運行方式のこと。鉄道車両の登坂能力を超える急勾配を登るために、急斜面をジグザグ状に路線を敷いて山岳の勾配を緩和させながら進んでいく。

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