今どき「軽自動車 = 貧乏人」とは片腹痛い! 普通車からの乗り換えで大注目の存在、なぜイケてるのか徹底解剖する

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近年、軽自動車を選ぶユーザー-が増加傾向にある。全国軽自動車協会連合会の新車販売確報でも前年同月比は好調だ。

軽自動車の魅力

自動車税や車検整備費用も安く抑えられる軽自動車(画像:写真AC)
自動車税や車検整備費用も安く抑えられる軽自動車(画像:写真AC)

 車の乗り換えの検討タイミングとして、車検の時期や故障時、維持費や生活環境の変化などの理由が挙げられるが、どのような車であれば不満が解消できるのか。実は近年、さまざまな車種があるなかでも「軽自動車」を選ぶユーザー-が増加傾向にある。

 全国軽自動車協会連合会の「2023年1月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報」によると、新車販売台数の前年同月比は

・N-BOX(ホンダ):103%
・タント(ダイハツ):179.4%
・ムーヴ(ダイハツ):130%
・スペーシア(スズキ):184.8%
・ルークス(日産):265200%
・ハスラー(スズキ:153.6%
・ワゴンR(スズキ):120.9%
・アルト(スズキ):103.3%
・ミラ(ダイハツ):109.9%
・タフト(ダイハツ):104.6%

と好調だ。その原因をさまざまな観点から考察する。

 筆者(木村義孝、フリーライター)の周りでも最近「普通車から軽自動車へ乗り換えた」という人が増えており、その需要が増加したように感じる。そこでまずは、軽自動車の利点に注目してみた。

 普通車から軽自動車へ乗り換えた時の違いとして、まず挙げられるのは自動車税の違いだ。普通自動車の場合は最低でも2万5000円、プリウスなどの人気車種が該当する1501~2000cc以下の排気量であれば3万9500円かかる。

 これに対して、自家用軽自動車は1万800円(2015年以降に登場した車で、新車登録をした場合)となる。この段階で2万円以上の差があり、毎年支払うとなれば金額差はさらに開くことになる。

 また、車検ごとに支払う重量税(自動車の重量に応じて課される国税)も異なる。普通自動車の場合は、重量が0.5tごとに年間4100円。例えば1.5tの車なら4100円×3で年間1万2300円となり、これを一度に2年分支払うため、車検時には2万4600円支払うことになる。一方で、軽自動車は年間3300円で固定のため、2年分でも6600円。エコカー減税などによって前後するが、この差はかなり大きい。

 さらに任意保険は排気量や形式による差別がほとんどなく、車検整備費用も安く済み、小排気量ゆえのガソリン費用も抑えられる。タイヤやワイパーなども普通車より小さいので、こうした消耗品の価格も控えめ。維持費を安く抑えられるというのは、まさに軽自動車の“最大の武器”といえるだろう。

 ちなみに軽自動車のメリットに関して、インターネット上では

「小回りがきくので、狭い路地でも乗り回しがしやすい」
「スライドドア車が登場したことで、乗り降りがしやすくなった」
「高速料金が普通車よりも安くなるのでうれしい」

といった声が上がっている。

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