今どき「軽自動車 = 貧乏人」とは片腹痛い! 普通車からの乗り換えで大注目の存在、なぜイケてるのか徹底解剖する

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近年、軽自動車を選ぶユーザー-が増加傾向にある。全国軽自動車協会連合会の新車販売確報でも前年同月比は好調だ。

昔のイメージとは異なる乗り物に

側面衝突時、全ての席にサイドエアバッグが展開される「N-BOX」の車内イメージ(画像:本田技研工業)
側面衝突時、全ての席にサイドエアバッグが展開される「N-BOX」の車内イメージ(画像:本田技研工業)

 軽自動車の性能が向上したのは間違いないが、それ以外にもさまざまな変化が見られる。もともと軽自動車は経済的で乗り回しがしやすく、価格が安いというイメージが定着していた。その特徴ゆえ、かつては軽自動車に乗っている人は

「貧乏」

というレッテルが貼られていたこともある。しかしそうもいってられないほど、軽自動車の価格や性能は上昇した。特に軽自動車の車両価格においては、普通車とさほど変わらない価格帯になった。

 総務省の「小売物価統計調査」によると、軽自動車の平均車両価格は101万3250円(2003年1月時点)から、156万5858円(2023年1月時点)に。この20年で約1.5倍にまで膨れ上がった計算だ。原材料の高騰といった影響も少なからず受けているが、安全性や機能面の向上が大きなコストアップ要因だ。

 ちなみに「貧乏」というレッテルは、現代において一切存在しない。日本自動車工業会の「軽自動車の使用実態調査」によると、2021年度における軽自動車ユーザーのうち「年収200万円未満」のユーザーは約1割。世帯年収中央値は

「469万円」

であることがわかっている。

 加えて、「軽のイメージが良くなったと感じる」と回答するユーザーが約8割にのぼり、その理由の大半が

・デザイン
・室内空間
・安全性能

のそれぞれが向上したためだった。

 前述したN-BOXをはじめとするスーパートール型軽自動車が続々登場しているほか、衝突防止センサーなどの先進安全装備を搭載するようになったことが要因であると、日本自動車工業会は考察している。いまや、軽自動車は「仕方なく乗る」ものから

「選ばれる車種」

に変化しているのだ。

 少子高齢化社会が進行する社会のなかで、軽自動車ユーザーは必然的に増えるのではないか。今の時代は、高齢者やペーパードライバーといった人たちでも取り扱えるような

「ちょうど良い車」

として、軽自動車が注目を集めているのかもしれない。

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