まるで007の世界? CES展示「BMWコンセプトカー」の殺伐たる可能性、ヘッドアップディスプレーの先進性に酔え
1月のCESで、BMWは現実世界と仮想世界をデジタル技術で融合させたコンセプトカー、「BMW iVision Dee」を発表した。強調された技術が、ヘッドアップディスプレーと変幻自在のボディーだった。
ボディーカラーも変幻自在に

そして、もうひとつ強調された技術が、変幻自在のボディーだ。
昨年開催されたCES2022において、BMWは協力パートナーであるE Ink社の電子ペーパーフィルムを搭載したコンセプトモデルを発表していたが、この時点では表現できる色はまだ白と黒の2色のみだった。それが、1年後に登場したDeeは32色まで表現できるようになっていたのである。
2002年に公開された007シリーズの「ダイ・アナザー・デイ」で、ボディーに光学迷彩を採り入れたボンドカーが登場したときは「ただのおとぎ話」と思ったものだが、映画の公開から20年たった今、現実になりつつあることに驚きを隠せない。
Deeのボディーの表面は、240ものE Ink セグメントに分割されている。これらのセグメントを個別に制御できる仕組みのため、カラーリングやデザインが無限に広がるという。また、各セグメントの色を数秒で変化させることも可能とのことだ。
BMWは、ホームページ上でこの技術を
「魔法のような色遊び」
と表現しているが、まさにそのとおりである。相応の技術や労力を必要とするボディーペインティングやデザイン変更が、スマートフォンのアプリで自由に行えるような、誰もが魔法の色遊びを楽しめる時代がすぐそこまで来ている。