配達員をいまだ苦しめるマスク対応クレーム、しかも最近は「付けるな」の“逆マスク警察”も登場していた!

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いまだ、「マスク警察」に悩まされる配達員たち。その実情とは。

大手と個人事業主の対応の違い

宅配便を住宅街で配送中の軽バンイメージ(画像:写真AC)
宅配便を住宅街で配送中の軽バンイメージ(画像:写真AC)

 いわゆる「マスク警察」というスラングが生まれて久しいが、これは決して単なるネットミームでなく法務省も啓発活動として、

「マスクをつけることができない人やワクチンを接種することができない人など,人によって事情はさまざまですから、「感染症対策をしない人」などと一律に他人にレッテル貼りをしてしまうことは、合理的ではないのではないでしょうか。そして、いかなる理由があったとしても、自らの主張を実現するために他人を傷つけることは、絶対に許されません」

とサイトで呼びかけている。しかし現場に聞けば、彼に限らず現実は違う。

 しかし個人事業主として宅配を請け負うドライバーとなるとそこまでマスクにこだわらなかった方もいる。関東北部でネット通販の宅配を請け負うドライバーが語る。

「義務ではありませんからね。さすがに対面でお渡しするとき以外はマスクしませんでした。むしろこちらがマスクをしているのに出てくるお客さまがマスクなしなんて普通ですから、いろいろ思うところはありますよ」

 聞けば彼の印象では「マスクをして出てくる人は半分くらい」とのこと。

「これはレアケースかもしれませんけど、荷降ろししてたら「なんでマスクしてないんだ」ってマスクしてない方に言われたこともあります。なんだろう、もう深く考えないようにしてました」

 しかし個人請負の宅配では、親会社にもよるがこの3年で変化がみられるとも。

「この3年で置き配中心になりましたからね、コロナとかマスクという点では気が楽ですよ。でも置き配指定でも原則、対面で渡さなきゃいけない大手の宅配とかはこの3年、大変だったでしょうね。マークでどこの会社かすぐわかっちゃいますし」

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