配達員をいまだ苦しめるマスク対応クレーム、しかも最近は「付けるな」の“逆マスク警察”も登場していた!

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いまだ、「マスク警察」に悩まされる配達員たち。その実情とは。

宅配便各社はマスク柔軟対応をPR

配送前の物流倉庫のイメージ(画像:写真AC)
配送前の物流倉庫のイメージ(画像:写真AC)

 これはぜひ周知したいのだが、宅配便各社は従業員個人の問題でなく企業としても、車内を含め臨機応変にマスクを外す行為があることを広くお願いしている。

「夏期にかけての気温・湿度の上昇にともない、社員が熱中症となることを防止するため、同乗者がいない車内での運転中や、周囲に人がいない場所や荷台での作業中などにおいては、マスクを外して業務を行うことがございます」(ヤマト運輸)

「夏期にかけて気温・湿度が上昇する中でマスクを着用して業務を行うことは、従業員の熱中症リスクを高めるため、車両運転時や屋外作業で付近に人がいない場合など、状況に応じてマスクを外して業務をさせていただく場合がございます」(佐川急便)

「気温の高い日が続く時期においては、マスクやフェースシールドを常時着用しての作業では従業員の健康を害する恐れが増大いたします。感染対策に留意しつつ熱中症も予防しなければならない状況において、大変恐縮ではありますが熱中症予防のため、こまめに休憩をとらせていただきます。また、密集・密接な状況でない場合にはマスク等を着用しない場合がございます」(日本通運)

 重ねるが、そもそも日本政府のマスク着用に関するスタンスは一貫して「任意」である。しかし現状は違うと話す。

「この3年、運転中も荷降ろし中もマスクでしたよ。本当に厳しいお客さまがいますからね。厳しい方に合わせたほうがいいという個人的な判断です。これは会社も私もどうにもならない話です」

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