日本製なのに国内未発売! アメリカで圧倒的人気を誇った伝説バイク「HODAKA」をご存じか
「HODAKA」という日本製モーターサイクルをご存じだろうか。北米市場で高い人気を獲得しながらも、日本では販売されずほとんど知られなかった伝説のメーカーである。
存在を知る日本人はごく少数
アメリカのヒストリックモーターサイクルイベントや乗物関係博物館などに足を運ぶと、日本製でありながら現代の日本において完全にその名を忘れ去られているモーターサイクルに遭遇することがある。
今回紹介するのは、1960年代から1970年代に掛けて北米市場で高い人気を獲得しながら、日本国内では販売されなかったため、その存在自体ほとんど知られていなかったというユニークかつレアなブランドである。
そのモーターサイクルの名を「HODAKA(ホダカ)」という。
排気量90ccから125ccという軽量級のオフロードモデルや純レーサーであるモトクロッサーを通じて、アメリカでは入門クラスの1台として高い人気を誇った。
とは言っても、わが日本では無名なこと夥(おびただ)しく、相当なモーターサイクルマニアであってもその名称を記憶している人物はごく少数であると言って差し支えない。
ホダカとは一体どういうメーカーだったのだろうか?
ホダカを製造した会社は、その名を穂高工業所といい、第2次世界大戦後の1950(昭和25)年に名古屋で創業した機械メーカーだった。