「ビッグスクーター」のブームはなぜ終わったのか? かつては累計10万台ヒットも、復活のカギはどこにあるのか
ビッグスクーターは排気量250cc以上のパワフルな性能が魅力だ。そんなビッグスクーターは1990~2010年ごろ、日本で人気を博していた。
再ブームは訪れるのか

近年バイクを所有するユーザーが増加傾向にあるが、今後ビッグスクーターのブームが再び訪れることはあるのだろうか。
国内でのビッグスクーターの人気は衰えてしまったものの、欧州における人気は依然として高い。
そんななか、2020年の1月1日から「ユーロ5」と呼ばれる、新たな欧州の排気規制がスタートし、この排気規制に準じて、日本も2020年12月に令和2年排出ガス規制として新たに基準を設けた。
この基準は排気量の制限だけでなく、従来よりも高度なバイク自己診断ができるOBD-2の設置が義務付けられることになった。
そしてこの影響によって既存モデルのバイク製造が難しくなり、人気のカタログモデルが軒並み販売終了する事態に陥っている。