電動アシスト自転車「バッテリー盗難」が多発! 千葉では年間件数50倍、そもそもなぜ標的にされるのか

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コロナ禍で需要が急増した電動アシスト自転車。しかしその背後で、バッテリー盗難事件が発生していた。対策はあるのか。

フリマアプリに出品されるバッテリー

電動アシスト自転車のバッテリー充電(画像:写真AC)
電動アシスト自転車のバッテリー充電(画像:写真AC)

 自転車本体ではなく、なぜバッテリーのみがターゲットとなるのか。それは、

「フリマアプリで高く売れる」

からだ。試しにフリマアプリで「自転車 バッテリー ○○(メーカー名)」と検索すれば、多くの出品を見られる。価格は

「1万円台後半から3万円程度」

で、充電器などとセットになったものもあるが「本体のみ」といった説明付きの出品も目立つ。もちろん、それら全てが盗品ではないが

「数回使用したのみ」
「充電器はありません」

と説明されているものは、明らかに怪しい。メーカーの純正品は安くても3万円以上する。購入者も出どころが多少怪しいとわかっていても、思わず買ってしまうのだろう。これも、不景気を象徴するエピソードなのかもしれない。

狙われやすい場所とは

フリマアプリの利用イメージ(画像:写真AC)
フリマアプリの利用イメージ(画像:写真AC)

 自社サービスが盗品売買のプラットホームとならないよう、フリマアプリの運営各社も対策を採っている。ただ、バッテリーのみの出品はその網の目をくぐり抜けている。なぜなら、自転車本体と異なり、バッテリーには個別の番号が付与されておらず、

「所有者とのひも付けができない」

からだ。これが犯人にとって有利に働いているのである。

 盗難場所もさまざまだ。自転車が長時間止めたままになる

・店舗
・鉄道駅周辺地
・集合住宅

の駐輪場は狙われやすい。とりわけ、集合住宅は所有者も

「自宅のある敷地内だから、部外者が入ってこないだろう」

という安心感から、バッテリーを付けたままにする人が多い。さらに、自転車の鍵そのものをさしたままにしている人も少なくないため、ターゲットになりやすいのだ。

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