『トラック野郎』はもう古い! 近年、女性「大型ドライバー」が増えている 実に今っぽい理由
昨今、女性の社会進出が著しい。一昔前までは当たり前に男社会だった業界にも、新しい風が吹き込んできている。特に注目したいのが、国土交通省が最近主導している「トラガール促進プロジェクト」だ。
安全装置とサポート機器の普及

映画『トラック野郎』(東映)の時代には、一般自動車ではマニュアル車が流行っていた。しかし現在、人気車種にもマニュアル仕様を販売していないメーカーが増えてきている。ハイブリッド・電動化の普及が後押ししている面もあるが、それ以前から
「複雑な操作をしたくない」
という理由で、AT車が人気なのだ。
技術の進歩によって、その波は大型自動車にも及んでいる。特別な技術を使わずともスムーズにギアチェンジできるAT車が、バスやトラックにも増えつつある。特に先ほど挙げたような労働環境の整備をいち早く行える企業においては、新型車の導入も早い。
新型車には
・ミリ波レーダーとカメラによる衝突回避
・横転や横滑りにつながる危険操作を警告・回避運転をアシストする姿勢制御
・車線逸脱を防ぐレーンキープアシスト
といった先進安全装置が盛りだくさん。つまり現代において、大型トラックは
「免許取り立ての人間であっても乗れる」
ものになりつつあるのだ。女性に限らない話だが、挑戦したい人が安心して挑戦できる土壌がトラック業界に育っているのである。