第1次大戦 ドイツ軍のフランス侵攻作戦計画はなぜ失敗したのか? 背後にあったロジスティクスへの認識不足とは

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ウクライナ侵攻以降、一般的に知られるようになった「軍事ロジスティクス」。今回は、第1次世界大戦シュリーフェン計画をめぐるロジスティクスについて考える。

おわりに

カール・フォン クラウゼヴィッツ「戦争論〈上〉」(画像:中央公論新社)
カール・フォン クラウゼヴィッツ「戦争論〈上〉」(画像:中央公論新社)

 話題を第1次世界大戦に戻そう。

 シュリーフェン計画の失敗の原因は、小モルトケが当初の計画を改変――「水で薄めた」――ためであると言われたが、これは真実ではない。真の原因は、シュリーフェン計画そのものに内在した問題――とりわけロジスティクスをめぐる問題――にあった。

 そしてこの計画に代表されるように、総じて20世紀のドイツ軍は、軍事作戦重視の思考に固執し、ロジスティクス全般を軽視していた。

 当然ながら、ドイツ軍は「システムとしてのロジスティクス」の構築に失敗した。ロジスティクスとは「フロー(流れ)」であるが、ドイツ軍は、物資の流れの確保――連結――できなかったのである。総じてドイツ軍は、ロジスティクスに対する認識が不足していたと結論できよう。

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