満員電車にベビーカー、嫌われるのは日本だけじゃなかった? 英国で炎上した「大論争」の顛末とは

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混雑した電車の車内に、折りたたまない状態のベビーカーごと乗り込む行為については、日本国内でたびたび論争が起きている。同様のケースは海外でも見られるようだ。

日本の鉄道環境は“優しくない”?

ベビーカーの優先エリア(画像:写真AC)
ベビーカーの優先エリア(画像:写真AC)

 政府による水際対策が緩和され、2022年10月11日(火)から訪日外国人が個人旅行を楽しめるようになった。せっかく来日してくれたインバウンド客には、できるだけ心地よい滞在期間を過ごしてもらいたい。

 訪日外国人は、日本に対してどのような印象を持っているのか? 筆者は以前、このような話を聞いたことがある。

ロンドン滞在中に知り合ったイギリス人とオーストラリア人の60代前半の女性ふたりが、新型コロナ禍以前に訪日旅行をしたという。手軽なチェーン店を含めて、食事が最高だったと話していた。

 一方、さまざまな都市を新幹線などで周ったと言うので、

「日本ではイギリスみたいに階段でスーツケースを運ぶのを手伝ってくれる人が滅多にいないから、電車の旅は大変だったのでは?」

と聞いたところ、返ってきたのは「それを知っていたから、バックパックで行ってきた」という言葉。

 そういった話が海外で出回っているのを知り、筆者は羞恥(しゅうち)心や居心地の悪さを感じた。気軽に声を掛け合う文化がないので、助けたいと思っても下手に声をかけて警戒されることを恐れる人もいるのだろうが。

 イギリスでは、ロンドン地下鉄などでもエレベーターが全駅にはないので、男性だけでなく女性もスーツケースを運ぶのをさっと気持ちよく手伝ってくれることが多い。ベビーカーもしかりだ。

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