航続時間はドローンの約3倍! ヤマハが手掛ける「無人ヘリ」計測サービスをご存じか
ヤマハからバイク部門が独立してできたヤマハ発動機。2輪やマリン事業のイメージが強い同社だが、無人ヘリを使った計測サービスも行っている。
人工林材ピアノは誕生するか
森林計測といえば、かつては1本1本の木を地上から見て歩くのがスタンダードだった。しかし、徒歩ではどうしても行けない場所もある上、人力の調査範囲には限界がある。
一方で、無人ヘリによる計測データがこれに完全に代わるものかというと、どうしても現地の状況によって精度が落ちることもある。よってこの手法は、人による現地調査と上手に併用しながら、柔軟に取り入れていくことが必要だろう。
それにしても、ヤマハ発動機が行う森林計測に類似したサービスは世の中にいくつかあるものの、100年先の未来を見据えた「奏でる森」の計測にはロマンを感じる。
もう一度森を育て、そこから再びピアノを作ろうというヤマハの挑戦。30年後、果たして国産アカエゾマツの人工林材ピアノは無事誕生するか。空からの森林計測という強い味方を得た今、答えは恐らく「イエス」だろう。