航続時間はドローンの約3倍! ヤマハが手掛ける「無人ヘリ」計測サービスをご存じか

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ヤマハからバイク部門が独立してできたヤマハ発動機。2輪やマリン事業のイメージが強い同社だが、無人ヘリを使った計測サービスも行っている。

航続時間はドローンの約3倍

林内の計測イメージ(画像:ヤマハ発動機)
林内の計測イメージ(画像:ヤマハ発動機)

 計測に使用される無人ヘリは、30年以上の運用実績を誇るFAZER R G2。この機体に、1秒間に75万回のレーザー光を照射可能な高解像度レーザー機器を取り付け計測する。

 最大飛行時間は約100分で、ドローンと比較すると1回の航続時間は約3倍、1日あたりの最大計測面積は約5倍。人力で行う地上計測と比較すると、20~30倍もの面積を計測できる。

 無数のレーザー光を空から照射した際、樹冠(じゅかん)と呼ばれる樹上の葉の部分に反射する。また、高密度かつさまざまな角度で照射すると、レーザー光が木漏れ日のように葉の間をすり抜け、樹冠だけでなく幹や地面に到達して反射する。

 この反射した無数のレーザー光を解析することで、樹冠表面だけでなく、地形と、そこに生育する木の1本1本を3次元デジタルデータ化し、パソコンの画面上で見ることができる。また、高精度なスケールの概念を持ったデータのため、立木位置(木が立っている位置)や樹高、胸高直径(人の胸の高さでの樹木の直径)も簡単に取得できるのだ。

 この技術を使って2021年10月、ヤマハのグループ会社である北見木材(北海道遠軽町)の社有林において、森林計測が行われた。15~25年生のアカエゾマツ人工林で、上空80mから約35haのデータを取得。このデータは、林内で社員が実測する樹木や環境データと併せて、長期的なアカエゾマツの育成に向けた基礎研究に活用されている。

 この取り組みは、「奏でる森を育むために」と題して、ヤマハ発動機のプロモーションムービーにも取り上げられた。動画の中で、ヤマハ材料調達グループの仲井一志氏は、

「高精度なデータが取れれば、林内の資源量の管理も楽になる」

としている。

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