タクシーのチップ、今でも渡す人は多いのか? 現役ドライバーが見た、キャッシュレス時代の粋人とは

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タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は、乗客からの「チップ」について。

15年ぶりの料金改定が業界にもたらすもの

街を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)
街を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)

 国土交通省関東運輸局によると2022年11月、東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー料金が約15年ぶりに値上げされる。

 その理由は、サービスの向上や運転手の労働環境改善のためと、配車アプリやキャッシュレス決済の機器の導入に多額の経費が掛かるとのことだ。

 値上げについては東京タクシーセンターは何の権限もない。一から十まで、関東運輸局自動車交通部旅客第2課で仕切っている。

 初乗り500円、乗車距離は初乗り1.052kmから1.096km、加算距離は233mから255mとなる。

 距離はどちらも少し伸びるわけだが、改定率、つまり値上げ率は14.24%と、比較的大きな値上げだ。加算額はこれまでの80円から100円になり、タクシー利用者は10円玉が要らなくなる。

 値上げラッシュ。会社では乗務員の減少もあるし、売り上げもこれまで以上に乗り控えが増えそうだと、今から頭を抱えている。物価高の時代に、果たしてチップ文化はどう変わっていくのか。

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