北海道「カート事故」、被害者巻き込みは前例なかった? いま改めて確認すべき「カートは遊具にあらず」という大前提
2022年9月、北海道で起きたゴーカートによる死亡事故。過去の類似事故を追っていくと、今回の件の“特異性”が見えてきた。
防護設備があっても死亡した例も

またこの事故を見て、助けようとした父親が道路から駐車場に飛び降り、右足を骨折している。事故現場は整備されたカート場で発生した。コースには防護用のタイヤを用いた柵があったものの、中学生の運転するカートは、これを突き破って飛び出した。
痛ましい事故も起きている。
2001年8月に大阪府河南町のカート場で起きた事故では、女子大生が運転するカートがS字カーブを曲がりきれず、ウレタン製の防護設備を乗り越えて暴走。外周にあった鉄柵に頭を強く打って死亡した。
例え防護設備があったとしても、事故を100%防げるわけではないことを示す事故例だ。
さらに、防護設備が凶器になる事例もある。
2006年10月に群馬県高崎市で起きた事故では、カートが防護用の古タイヤに衝突し、運転していた男性が死亡している。この事故のカートは最高時速30km程度のものだったが低速なカートでも危険性はあるという事例だ。
特殊な事故例では、2002年11月に栃木県那須町のカート場で、カートを運転していた女性が首に巻いていたマフラーが、エンジンギアに巻き込まれ窒息死するという事故も起きている。