鉄道の相互乗り入れに欠かせない「共通規格」 各国で大きく相違、ヨーロッパは一体どんな対応をしているのか?

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各社で異なる鉄道の規格。相互乗り入れ運行を行う場合などには、その共通化が必要となる。各国で規格が異なるヨーロッパでは、どのような対応がなされているのだろう。

各国でバラバラな信号方式

機関車の機関室内に設置された信号システム受信機。各国ごとに異なる信号装置を搭載するには限りがある。写真はドイツ鉄道102型機関車、信号装置は同国LZB80(画像:橋爪智之)
機関車の機関室内に設置された信号システム受信機。各国ごとに異なる信号装置を搭載するには限りがある。写真はドイツ鉄道102型機関車、信号装置は同国LZB80(画像:橋爪智之)

 確かに、各電化方式に対応した車両は技術的に製造が可能になったが、それとは別にもうひとつ別の問題が露呈した。

 各国の信号方式が全てバラバラで、直通するためには全ての信号装置を搭載しなければならなかったのだ。

 例えばフランス国鉄が開発・製造したCC40100型電気機関車は、ヨーロッパの四つの電化方式全てに対応する複電圧機関車として製造されたが、実際に営業で使用されたのはパリ―ブリュッセル間のみ。通常営業ではふたつの電圧しか使用されなかった。

 この機関車は当初、オランダや西ドイツ(当時)への乗り入れも考えられていたが、軸重制限とともに問題があったのが信号装置の搭載スペースだった。

 当時の技術では信号装置のこれ以上の小型化は難しく、例え四つの全ての電化方式に対応した万能型車両であっても、現実的に全ての国へ乗り入れることは不可能だった。

 その証として、フランスではCC40100型以降に4電圧対応の機関車は製造されていないし、同じく開発を進めていたドイツにおいても、量産化されることはなかった。

 しかし21世紀へ入り、旅客・物流の両面において、他の交通機関との競争力を高めるためにも、新型車両には各国へ直通し運用できるインターオペラビリティが求められるようになった。

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