自衛隊ヘリに対する「レーザー照射」は犯罪だ! いま問われる一般人のモラル、レーザーポインターは武器になることを忘れるな
大出力製品の持つ危険性

国土交通省は「レーザー照射の規制」として、次の注意を公式サイトに掲示している。
「管制圏等のうち、下記の1~3の空域を飛行する航空機に向かって、レーザー光を照射する行為は航空法により禁止されています。
・1:進入表面、転移表面若しくは水平表面又は法第56条第1項の規定により国土交通大臣が指定した延長進入表面、円錐表面若しくは外側水平表面の上空の空域
・2:法第38条第1項の規定が適用されない飛行場(自衛隊の設置する飛行場を除く。)の周辺の空域であって、航空機の離陸及び着陸の安全を確保するために必要なものとして国土交通大臣が告示で定める空域
・3:1及び2に掲げる空域以外の空域であって、地表又は水面から150メートル以上の高さの空域」
かつて自衛隊機だけでなく、ありとあらゆる乗り物、イベント、動物にレーザーポインターが照射される事案が多発し、それを契機に2001(平成13)年、消費生活用製品安全法が改正され、レーザーポインターを含む「携帯用レーザー応用装置」は消費生活用製品安全法に関わる特別特定製品に指定された。これ以降は原則、レーザーポインターの国内販売および生産は出力が1mW未満に抑えられ、それに適合するレーザーポインターにはPSCマークが付与されている。
おもちゃなどに使われる0.2mW程度の「クラス1」と、1mW未満でプレゼンテーション用の「クラス2」があるが、現状は海外のインターネット通販を中心に、国内では禁止されている大出力のレーザーポインターが簡単に手に入る。個人輸入すれば、100mW以上のレーザーポインターすらもだ。直視させれば、たやすく網膜に障害を与えることができるし視力、視界をしばらく奪うこともできる。
ここまでくるともはやレーザー兵器だが、国内で販売することは違法でも、個人で輸入し、個人が持っているだけなら違法ではない。一部のユーチューバーが「絶対マネしないで」をエクスキューズに再生数稼ぎのための改造をして面白おかしくいろいろなものを「破壊」する模様を配信しているくらいに、PSCマークのないものであっても個人所有は自由だ。
もちろん製造も日本国内でなければ違法ではない。海外製の強力なレーザーポインターはインターネット通販で気軽に買える。拳銃と変わらないとまではいわないが、それに近い破壊力のレーザーポインターもある。2022年9月15日からボウガンの所持が禁止されたが、個人的には過度に大出力なレーザーポインターも都道府県公安委員会の申請、許可くらいは義務化してもいいと思う。