災害時「もっとも役立つ」乗り物はバイク? 被災各地で活躍したヒーロー「バイク隊」はいま
さまざまな災害に見舞われる日本において、発災時に目覚ましい活躍を見せるバイク。その特性と過去の実績、また今後の展望などについて考える。
災害時に活躍する乗り物
避けて通れぬ自然災害。特に日本は山と海に囲まれ、ユーラシアプレート・北アメリカプレート・フィリピン海プレート・太平洋プレートの四つが接する地震の多い国だ。加えて近年は各地で水害なども多発している。
9月は防災月間ということもあり、災害時に役立つ乗り物とは何かについて考えてみたい。
1995(平成7)年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災、また南海トラフ地震の発生予想など、防災に対する備えは常に意識しておく必要がある。
過去の災害時、特に活躍したといわれる乗り物がある。消防車、救急車、自衛隊の車両などは当然だが、個人ユーザーが重宝したとされるのは「原付バイク」だという。
阪神大震災以降、バイクで災害支援活動する団体が増えたことがひとつの証明だ。
原付には、徒歩より広範囲へのリーチ、小型ならではの取り回しの良さ、使用する燃料の少なさ、誰でも簡単に運転できるといった利点がある。
また、各種バイクを製造するヤマハ発動機では「防災ライダー FIST-AID」という活動を展開している。
相次ぐ自然災害において「安全を心がけるライダーだからこそできることはないかをライダーひとりひとりが考え、同志と共有することをサポートするプロジェクト」だとしている。