2017年以来6年ぶり! 東武鉄道「日光線特急」が南栗橋駅に停車することになったワケ

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2023年3月のダイヤ改正から、日光線特急列車が南栗橋に停車する。特急停車は2017年以来。その背景には、通勤・通学時間帯における着席サービス向上がある。

1999年3月に行われたダイヤ改正

日光線特急列車(画像:写真AC)
日光線特急列車(画像:写真AC)

 東武鉄道の日光線特急はかつて、下りの浅草~下今市間、上りの下今市~北千住間でノンストップ運転が行われていた。日光・鬼怒川方面へ向かう観光客をメインターゲットとしており、フラッグシップ車両を充てた。当時、上下列車とも朝方と夕方以降の時間帯に限り、新栃木、新鹿沼に停車し、快速を補完するような役割を担っていた。

 一方、日光線の有料急行(のちに特急に格上げ)は停車駅が快速なみに多く、観光客のほか、営業や出張のビジネス客向けの列車だったが、浅草~春日部間の急行料金が800円(運賃、料金は大人を記す)も要しており、近距離利用がしづらい状況だった。

 1999(平成11)年3月16日のダイヤ改正で、日光線特急の春日部停車(当時は一部列車に限定)を開始。併せて特急料金も均一制から距離制に改められ、浅草~春日部間は500円(現在は520円)に設定された。有料急行も450円に値下げ(のちに300円、310円に変わってゆく)され、“気軽に乗れる”環境を整えた。これにより、伊勢崎線や野田線の沿線から日光・鬼怒川方面へ向かう観光客のほか、浅草・北千住~春日部間では通勤・通学客からの需要を得た。

 以降、東武は特急の通勤・通学輸送に力を入れ、伊勢崎線のとうきょうスカイツリー、曳舟、東武動物公園、久喜。日光線の杉戸高野台、板倉東洋大前などが停車駅に加わってゆく。