時代に迎合? 阪急電鉄「有料座席車両」導入は本当に成功するのか

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阪急阪神ホールディングスは2024年をメドに有料座席サービスの導入を盛り込んでおり、地元紙では「阪急電鉄京都本線の導入」を有力視されている。

阪急電鉄では“別格”の京都本線

阪急電鉄が京都本線等で運行している観光特急「京とれいん」(画像:写真AC)
阪急電鉄が京都本線等で運行している観光特急「京とれいん」(画像:写真AC)

 阪急阪神ホールディングスは5月20日、「阪急阪神ホールディングスグループ 長期ビジョン-2040年に向けて-」と中期経営計画の策定を発表した。これには2024年をメドに有料座席サービスの導入を盛り込んでおり、京都新聞などでは「阪急電鉄京都本線の導入」を有力視している。

 阪急電鉄は

・神戸本線大阪梅田~三宮間32.3km
・宝塚本線大阪梅田~宝塚間24.5km
・京都本線十三(じゅうそう)~京都河原町間45.3km(大阪梅田~十三間は宝塚本線の線路を走行。大阪梅田~十三~京都河原町間は計47.7km)

が主軸で、距離については京都本線が群を抜いている。

 加えて、京都本線の特急は特急料金不要ながら、専用車両が導入されている。特に昭和時代は停車駅を十三、大宮、烏丸(からすま)に絞ったほか、2ドアのクロスシート車にして座席数を最大限確保した。当初、クロスシートはボックスシートだったが、1964(昭和39)年に登場した2800系から快適性が高い転換クロスシートに変わり、現在に至る。

 21世紀に入ると、停車駅が十三、淡路、茨木市、高槻市、長岡天神、桂(かつら)、烏丸に増加。車両も3ドア車ながら、京都本線特急の伝統を受け継ぐ9300系が務めている。