飛行機の「ペット同伴」 アリ?ナシ? 海外では一般的も、国内でなかなか進まぬワケ
国内線初のペット機内持ち込みサービス
ペットは家族にとってかけがえのない存在である。だが、いざ旅行となると、同伴で泊まれる宿泊施設は限られ、公共交通機関での移動もハードルが高い。結局、自家用車かつ近場しか旅行できないという飼い主も、けっこう多いのではないだろうか。
【無料セミナー】「自動車DXサミット vol.3」 三菱ふそう KTC マツダ登壇 Amazonギフトカードプレゼント〈PR〉
最近、飛行機の機内にペットを同伴できる航空会社が話題となった。北九州空港を拠点として羽田便などを運航する中堅航空会社、スターフライヤーだ。また、ペット同伴の客を対象としたチャーター便での国内旅行ツアーを販売する航空系旅行会社もある。
日本の航空会社はペットを同伴する場合、
「貨物」
として預けるのが基本だ。
一方、海外では以前からペットの機内持ち込みを認めているケースが多い。ペットの機内持ち込みサービスは、事業者および利用客にとって、一体どのようなメリットがあるのだろうか。
スターフライヤーは、2022年3月27日から、飛行機の機内にペット同伴で搭乗できるサービスを日本国内線の定期便で初めて開始した。同社の「FLY WITH PET!」では、1便につき1匹まで搭乗でき、料金は1回5万円。対象路線は、羽田―北九州線の1日合計4便だ。機内に持ち込めるのは、小型の犬と猫のみで、生後各種ワクチン接種を終えていることなどが条件。
機内では、ペットは規定のケージに入れられ最後尾の座席に置かれ、飼い主はとなりの座席に座る。外に出すことはできず餌やりもできないが、給水器などで水をケージ外から与えるのは可。動物のにおいやアレルギー対策として、ペットは専用のおむつ着用が求められる。同社では、2021年10月と12月に実証実験を実施したうえで、サービスを開始した。