EV界の黒船来航! 中国「BYD」の圧倒的な市場占有、「日本もやる気になれば作れる」なんて言ってる暇あるのか

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中国EV大手のBYDは、2023年1月から日本でEVを販売することを発表した。そのポテンシャルとは。

日本市場で3モデル展開

BYDのEV「ドルフィン」(画像:Merkmal編集部)
BYDのEV「ドルフィン」(画像:Merkmal編集部)

 ここで、導入されるEVを見ていこう。2023年1月から販売されるATTO3は、中国では「元Plus」という車名で販売されているモデルで、BYDのなかでもEVのトップセラーだ。

 EV専用プラットホーム「e-Platform3.0」を採用し、同社グループ内で製造するブレードバッテリーを搭載する。バッテリー容量は58.56kWhで、航続距離は485km(WLTC値)。

 そして、2023年半ばに導入されるドルフィン。こちらも「e-Platform3.0」を採用する。日本でも一定の市場があるDセグメントハッチバックのEVで、日産リーフよりも一回り短いボディサイズと、バッテリー容量は44.9kWhと58.56lWhの2種類を用意。それぞれ386km/471km(WLTC値)という航続距離だ。

 そして「シール」は、スポーティーな高級セダンで、82.56kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は555km(WLTC値)。

 EVの選択肢が少ない日本市場において、2023年にはこのような三つのEVを取りそろえたEV専門店が、全国に100店舗ほどオープンする。

 EVの経験値が少ない日本のメーカーは、果たしてうまくプロダクトを立ち上げられるだろうか。製品としての性能や魅力はもちろん、必要な生産能力を素早く立ち上げられるかどうかが注目される。現在のような長い納期が続くようだと、戦いは当然不利になっていくだろう。

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