7月噴火で実現加速か? 桜島と鹿児島市街地を結ぶ「桜島大橋」構想をご存じか
かねてより、鹿児島市街地と桜島間を架橋する構想がある。その構想は、桜島の活発な活動によって具体化するかもしれない。いったいなぜか。
検討された三つのルート

この調査で鹿児島県が進めたのは、トンネル建設を前提としたものだった。その上で3ルートの検討が行われている。概要を次に記す。
●鹿児島~桜島ルート
・水深40m程度。海上距離2km。施行は可能であると考えられる。
・ルート延長はトンネル6.4km程度。橋梁3.3km程度。
・概算工事費はトンネル1200億円程度。橋梁1300億円程度。
●鹿児島~垂水ルート
・水深180m程度。海上距離14km程度。現時点では施行可能性が極めて低い。
●指宿~根占ルート
・水深100m程度。海上距離8km程度。施行は可能であると考えられる。
・ルート延長はトンネル11.8km程度。橋梁8km程度。
・概算工事費はトンネル2200億円程度。橋梁7800億円程度。
鹿児島~垂水ルートは論外として、指宿~根占ルートも錦江湾を南から回り込むルートであり時間短縮効果も少ない。そこで、調査では距離も短く需要も見込まれる桜島経由のルートを適当とした。
ということで、桜島大橋の架橋構想はトンネルと橋を使うものとなるようだ。
ただ、調査でも触れられているが、このルートは桜島の噴火で影響を受ける可能性がある。この懸念に対しては、鹿児島市街地と船を使わずに直結するルートが完成すれば避難は容易になるなど、防災面の効果があるという意見もある。
また、桜島が鹿児島市街地と直結すれば、周辺地域の過疎化に歯止めがかかることへの期待もある。鹿児島市のサイトによれば、1920(大正9)年時点で9556人だった地域の人口は、1947(昭和22)年の1万2958人をピークに減少。現在は3643人となっている。フェリーが24時間運行しているとはいえ、直接ルートがないことは人口減少の原因のひとつとなっているようだ。