もはやレジャー施設? 全国各地の「鉄道ミュージアム」が近年、大変身を遂げている理由

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近年開発された鉄道ミュージアムでは、幼い子どもの「遊び」を重視する傾向が見られる。いったいなぜか。

乗り物遊びに興じる子どもたち

東京都日野市にある「京王れーるランド」(画像:京王電鉄)
東京都日野市にある「京王れーるランド」(画像:京王電鉄)

 幼い子どもが初めて自分で遊びはじめる頃の典型的な遊びのひとつに「乗り物遊び」がある。電車や車、バスなど生活に密着した交通手段の乗り物が主な対象で、近年はそのなかでも、特に電車の人気が高い。

 乗り物遊びは、小さい時ならば電車の絵をかいたり、身近なものやおもちゃで電車ごっこをしたり、少し大きくなって言葉を覚えはじめると電車の名前や駅名を覚えたり、電車の絵本や図鑑を見たり、ミニチュアや写真をコレクションしたり、さらに本格的になってくるとプラレールなどで鉄道のレイアウトを自分で作って模型を走行させて遊んだりする。幼少期の子どもは乗り物で多彩な遊びをしていると言えるだろう。

 子どもが乗り物遊びをする理由はさまざまな要因が考えられるが、これらの乗り物は子どもでも日常的に触れる機会が多く、自分を乗せて動いたり、目の前を速いスピードで動いたりすることから、まず興味を持つようだ。

 電車などで車窓をのぞき込む子どもをよく見かけるが、車窓に流れる風景も子どもにとっては新しい情報量が多く、刺激的なのだろう。また、コレクション遊びをする背景には、これらの乗り物の形態が特徴的で種類が多いことがあげられる。

 鉄道に関して言えば、日本は世界的に見ても車両開発が活発で、各地でさまざまな形態の車両が見られる。ドクターイエローなど旅客車両以外の整備用車両もあり、さらに蒸気機関車など時代によって形態の変遷もある。

 新幹線は大人が見ても印象に残る近未来的なフォームであり、子どもが強い好奇心を持つのも納得できるところだ。帰省やお泊まりレジャーなど、家族で国内の遠方に旅行する際の交通手段には新幹線が使われることが多く、旅のわくわく感を連想することからも人気があるのかもしれない。

 電車と同じく子どもの乗り物遊びの対象である車も、かつてはミニカーなどのコレクションが盛んだった。海外のスーパーカーや国内メーカーの車の名前を覚えたり、プラモデルを作ったり、車のラジコンで遊んだりする子どもも多かった。

 しかし、近年はその人気が一時期ほどではなくなってきている。若者の自動車離れがずっと言われているが、親の志向のせいか、国内での新車投入が減少している現況を反映してなのか、子どもの遊びにも影響しているようだ。