札幌を騒がす「ヒグマ出没」 交通規制も多数発生、そもそもなぜ市街地へ現れるのか

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近年、毎年のように札幌市街地にヒグマが出没し、市民生活に影響を及ぼしている。人的被害が出たケースもあり、行政などはその対応に頭を悩ませている。

人里近くで生まれた子グマの習性

北海道内で確認されたクマの親子(画像:写真AC)
北海道内で確認されたクマの親子(画像:写真AC)

(2)は2019年夏、札幌市南区藤野の住宅街に大ヒグマが毎夜のように出没し、果樹園や捨てられた果樹類が食いあさり、家庭菜園まで荒し出した。

 このヒグマは2週間にわたり出没し、箱わなを仕掛けてもかからず、追跡したハンターが近くの山林に潜んでいるところを猟銃で駆除した。

 雌で13歳以上の大物だったという。

(3)は2019年夏および2020年初夏、親子連れのヒグマが札幌市南区のすずらん丘陵公園内に侵入し、大騒ぎになったケースだ。そして2022年3月には、西区の三角山でNPO法人の職員ふたりが、冬眠中のヒグマを調査中、母グマに襲われる惨事が発生した。

 穴の中には2頭の子グマがいたことから、母グマが子グマを守ろうとして職員に襲いかかったのは明らかだった。

 母子グマはそのまま姿を消したが、穴の中に残されていたクマの毛が2015年から2019年に中央区盤渓の森林で、さらに2019年から2021年にかけて西区小別沢の市民農園で採取した毛と同様で、同一の固体と判断された。

 これにより雌グマは、激しく移動する雄グマと異なり生活圏が狭く、この地帯で長く繁殖を繰り返していたことが明らかになった。

 従って人里近くで生まれた子グマは、そこで暮らすのに慣れ、人間と接触する機会が高いと指摘している。

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