札幌を騒がす「ヒグマ出没」 交通規制も多数発生、そもそもなぜ市街地へ現れるのか

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近年、毎年のように札幌市街地にヒグマが出没し、市民生活に影響を及ぼしている。人的被害が出たケースもあり、行政などはその対応に頭を悩ませている。

4月、札幌で相次いだ目撃情報

過去に北海道内で撮影されたヒグマ(画像:写真AC)
過去に北海道内で撮影されたヒグマ(画像:写真AC)

「4月21日午前4時20分ころ、東区北13条東12丁目付近でヒグマらしき動物の目撃情報がありました。周辺住民の方はお気をつけください」
「ヒグマを発見したら、大変危険ですので決して近づかず、直ちに避難し110番通報を行うなど十分注意してください」

 2022年春、このような“緊急情報”が札幌市から発せされた。前日の20日には同市北区、15日には清田区でも同様に目撃情報が寄せられている。

 北海道にヒグマがいることはよく知られているが、それがまさか札幌の市街地で目撃されているとは、道外の人々ならずとも驚くのではないだろうか。

 2021年春に続いて2022年も、開拓期ならいざ知らず21世紀の令和のこの時代に、200万都市の札幌で、このようなことが起こるとは。地元は大騒ぎとなった。

交通規制など 市民生活に甚大影響

 人里にヒグマが出没すれば、周辺エリアでは当然、人的被害を防ぐために通行止めといった交通規制などが実施され、市民生活に多大な影響をおよぼす。

 なぜヒグマが出てくるのか。それは、人間とヒグマの棲む地域が重なり合い出したからだ。 「ヒグマとの共生」が早くから叫ばれ、人間側はいくらか工夫を凝らしたが、うまくマッチングせず。ヒグマはしばしば、街中に姿を現すようになった。

 ひるがえって、札幌の町を恐怖に陥れた歴史的なヒグマ事件は、1878(明治11)年に当時の丘珠村(現在の札幌市東区)の炭焼き小屋で3人が食い殺された事件だ。