EV普及率、日本「0.9%」イギリス「11.8%」 埋めがたい格差はなぜ生まれたのか?

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日本でなかなか進まないと言われている電気自動車の普及。2021年の新車販売台数のうち、わずか0.9%にとどまる。一方のイギリスは11.6%。この差はいったい何なのか?

日本の13倍超、驚異的な普及率?

イギリスの道路交通のイメージ(画像:写真AC)
イギリスの道路交通のイメージ(画像:写真AC)

 日本では電気自動車の普及がなかなか進まないと言われている。2021年の新車販売台数約240万台のうちEV(電気自動車)は2万台強で全体の0.9%にとどまる。

 そんな中、日産と三菱自動車の共同開発により軽EVが発売された。電気自動車の普及には価格がネックのひとつと考えられているが、この軽EVは補助金を使えば180万円程度で購入できることに、流れが変わりつつあると感じた人も少なくないのではないか。

 海外では欧米や中国が電気自動車先進国と言われる。筆者は2021年の1月にイギリスのロンドン西部で散歩をした際、日本ではめったに見かけることのないテスラに何台も遭遇して驚いた記憶がある。

 2021年のイギリスの新車登録の上位を見ると、1位英国ボクソール「コルサ」(4万914台)、2位米国テスラ「モデル3」(3万4783台)、3位英国ミニ(3万1792台)と、テスラがランクインしている事実ともつながっている。

 自動車製造取引業者協会(SMMT)によれば、イギリスの2021年の新車販売台数のうち、EVは11.6%だった。

 日本の半分ほどの人口を持つイギリス(6708万人、2020年)で、75万台を超えるEVとPHVが使用されており、これは50台に1台の割合になる。

 政府の方針、グリーン化に対する人々の高い意識などもあるだろうが、それ以外の普及の理由を考えてみたいと思う。

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