EV普及率、日本「0.9%」イギリス「11.8%」 埋めがたい格差はなぜ生まれたのか?
日本でなかなか進まないと言われている電気自動車の普及。2021年の新車販売台数のうち、わずか0.9%にとどまる。一方のイギリスは11.6%。この差はいったい何なのか?
ビジネスユースとしての活用
イギリスの電気自動車の58.8%は企業に登録されているが、これは大きなヒントのように思える。
経済的な面で、個人よりも企業の方が高価な電気自動車を購入しやすいことが想像されるが、それだけではない。社用車の場合税率が低くなり、電気自動車への乗り換えのモチベーションとなっているのだという。
ビジネスで多くの車を使用する業界のひとつに、タクシーやライドシェアがある。企業イメージ戦略もあってか電気自動車への切り替えを売りにしているところが少なくない。
ヨーロッパ11か国でタクシーとライドシェア両方のサービスを提供する「FREE NOW」は、国の方針に先駆け、イギリスでは2024年までに全タクシーを、2025年までにライドシェアの車両をゼロエミッション車に切り替えることを宣言している。
同社としては、ドライバーに2000ポンド(約33万円)の補助金を出すことで切り替えを促している。こういった取り組みも数につながっているはずだ。