ガソリン高騰でも衰えぬ中高年! 40代以上の9割が「ドライブデート好き」と回答、“クルマ黄金期世代”が支える週末需要を考える

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都内Z世代の72.8%が車離れを自覚する一方、40~80代の88.8%が「ドライブデート好き」と回答。燃料費高騰や記録的な猛暑をよそに、かつてのモータリゼーションの熱気を知る中高年層が、遠出を伴う「空間消費」を主導している。若年層の縮小一辺倒では語れない、モビリティ市場の新たな主役交代の深層に迫る。

性能から感動への役割転換

40~80代のユーザー1365人を対象に実施された「ミドルシニアの幸福度に関する実態調査」(画像:アイザック)
40~80代のユーザー1365人を対象に実施された「ミドルシニアの幸福度に関する実態調査」(画像:アイザック)

 業界ではずいぶんと長い間、

「どうやって若者を振り向かせるか」

という話が繰り返されてきた。もちろん、これからを担う若い世代が大切な市場であることに変わりはない。ただ、いま目の前にある需要の姿を眺めると、ミドルシニア層がもたらす影響の大きさから目を離すわけにはいかないだろう。

 40代から80代にいたるまで、これほど幅広く親しまれているドライブの文化は、これからの高齢化社会にあっても確固たる規模を保ち、むしろさらに広がっていく可能性さえ含んでいる。

 仕事の一線を退いたあとも元気に動き回り、健康でいられる期間が延びるなかで、車は日々の暮らしに欠かせない道具という枠を越え、余暇の充実や人と人との心の通い合いを支える基盤として、その価値を高めている。

 こうした人々の動きに合わせるように、自動車メーカーが担う役割も少しずつ変わり始めている。これまでは馬力や燃費といった性能を競うものづくりが中心だったが、これからは移動のなかで生まれる感動や心地よさを届ける役割へと、その重きが移りつつある。

 現に2025年7月に行われた夏のデートに関する調査を見ても、「この夏にしたい理想のデート」の1位として

「日帰り旅行・ドライブ」

を挙げた人が42.2%にのぼり、60代の男性に限れば53.3%が支持している。これほど活動的な人々を惹きつけるためには、車内の操作パネルの使いやすさや音響環境のこだわり、あるいは安全な移動を支えて運転を楽しんでもらうための先進技術など、車そのものとサービスの両面から工夫を凝らさなければならない。

 若い世代に向けたデジタルの取り組みや新しい定額サービスを進める一方で、移動そのものを楽しみたいと願う人たちをいかに支えていくか。それこそが、これからの開発が向かうべき新たな道筋となっているのだ。

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