ガソリン高騰でも衰えぬ中高年! 40代以上の9割が「ドライブデート好き」と回答、“クルマ黄金期世代”が支える週末需要を考える

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都内Z世代の72.8%が車離れを自覚する一方、40~80代の88.8%が「ドライブデート好き」と回答。燃料費高騰や記録的な猛暑をよそに、かつてのモータリゼーションの熱気を知る中高年層が、遠出を伴う「空間消費」を主導している。若年層の縮小一辺倒では語れない、モビリティ市場の新たな主役交代の深層に迫る。

燃料高に勝る避暑空間の価値

40~80代のユーザー1365人を対象に実施された「ミドルシニアの幸福度に関する実態調査」(画像:アイザック)
40~80代のユーザー1365人を対象に実施された「ミドルシニアの幸福度に関する実態調査」(画像:アイザック)

 今回の調査を眺めていておもしろいのは、ドライブの行き先である。

 一番の人気を集めたのは「海沿いの絶景ドライブ」で56.6%。これに「道の駅・ご当地グルメ巡り」が38.8%、「温泉地」が35.8%という具合に続いている。ここで目を引くのが、近場よりも圧倒的に遠出が好まれているという事実だ。「待ち合わせから食事までのプチドライブ」は20.4%に過ぎず、「仕事帰りのプチドライブ」に至っては6.2%にとどまっている。移動の面倒を避けるどころか、むしろそこにかかる時間まで含めて、丸ごと楽しもうとする姿が見えてくる。

 物価が上がれば買い控えが起きるというのは世の常だ。だが、今の車を巡る動きは、目的地へたどり着くための手段という話だけでは収まらない。美しい景色やたわいもない会話、旅先での食事といったものが一体となった、ひとつの上質な時間を過ごす場所として車が選ばれている。

 海沿いの風景に出会うのも、その土地のおいしいものを食べるのも、温泉地に足を運ぶのも、やはり車があって初めて無理なく形になるものだ。乗る人からすれば、ガソリン代という目に見える支出以上に、その道中で得られる体験の方がはるかに大きな意味を持っているのかもしれない。

 もうひとつ、近年の極端な天候もこうした選択に影響を与えている。気象庁の発表によると、2025年夏の日本の平均気温偏差は+2.36度と、1898(明治31)年に統計を始めてから最も高い数値を記録しており、厳しい暑さが当たり前になりつつある。じりじりと照りつける屋外を歩くのを避け、エアコンの効いた室内ごと移動できる車を、快適な避暑空間として活用する動きが出るのは自然なことだろう。

 価格の理屈を超えたところで、安全で心地よい週末を守るための選択肢として車が選ばれている。こうした背景が、今の底堅い需要を支えているのではないだろうか。

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