ガソリン高騰でも衰えぬ中高年! 40代以上の9割が「ドライブデート好き」と回答、“クルマ黄金期世代”が支える週末需要を考える
都内Z世代の72.8%が車離れを自覚する一方、40~80代の88.8%が「ドライブデート好き」と回答。燃料費高騰や記録的な猛暑をよそに、かつてのモータリゼーションの熱気を知る中高年層が、遠出を伴う「空間消費」を主導している。若年層の縮小一辺倒では語れない、モビリティ市場の新たな主役交代の深層に迫る。
旅路をまるごと楽しむ地域消費

今回の調査は一見、男女の仲に焦点を当てたものだが、経済の目で見つめ直すと、地方の観光産業といかに深く結びついているかがよくわかる。前述のとおり、行く先として人気を集めた「海沿いの絶景ドライブ」(56.6%)や「道の駅・ご当地グルメ巡り」(38.8%)、「温泉地」(35.8%)は、いずれも都市部を離れた地域に点在するものばかりだ。
ここからは、たどり着いた場所だけでなく、そこへ至る道中も含めてまるごと楽しもうとする新しい消費の広がりが見て取れる。こうした中高年層の移動は、高速道路の利用やガソリンの消費、さらには旅先での飲食や宿泊といった幅広い経済活動をひとつの太い流れに変え、地域を活性化させることになりそうだ。
さらに、それぞれのこだわりを数字から読み解いていくと、地域ビジネスがこれから仕掛けるべき方向性も見えてくる。たとえば、女性は「桜・紅葉などの季節スポット」を45.8%が支持しており、男性の27.5%に比べて18ポイントも高い。その一方で、男性は「温泉地」が41.1%を占め、女性の24.1%を17ポイント上回っている。また、40代の44.3%が「道の駅・ご当地グルメ巡り」を選ぶのに対し、70代以上では23.5%にとどまるといった、年齢による関心の違いもおもしろい。
誰かと時間を過ごしたいという個人的な熱量が発端となり、それぞれの好みに応じた沿道の店舗やさまざまな消費へと繋がっていく。活発に動く中高年層をどう迎え入れるかという取り組みは、地域に人を呼び込み、お金を循環させる上での大きな原動力になるに違いない。