Uberでドリフト体験? 「配車アプリ」が目指す次の市場、運賃に“最大50%上乗せ”でも選ばれる理由とは

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配車アプリの競争軸が大きく変わり始めた。Uberは期間限定のドリフト体験を打ち出し、GOは高級車サービスを拡充。9800万円の負債を抱えて倒産した新興勢力も現れるなか、勝敗をわけるのは「安さ」ではなく「体験価値」へ――モビリティ産業の新たな戦場を追う。

日本流ライドシェアの独自進化

Uberでドリフト走行体験ができる(画像:Uber Japan)
Uberでドリフト走行体験ができる(画像:Uber Japan)

 日本のライドシェアは、タクシーを補完する存在としてその位置を占めている。かつてUberが世界に突きつけた「ライドシェア・ショック」の本質は、営業許可を持たない一般車であっても、スマホとネットがあればタクシー並みの輸送を担えることを証明した点にあった。

 2010年代、既存のタクシーよりはるかに安い運賃設定が各地で変革と摩擦を呼んだのは記憶に新しい。強力なライバルの出現が業界の競争を促し、技術を底上げした一方で、既存ドライバーからの反発も招いた。

 ただ、こうした摩擦は日本では大きな火種にはならなかった。国が早い段階で、日本に合う仕組みを整えたからだ。いま国内のアプリで車を呼べば、やってくるのはタクシーか、それと同水準の運賃で走る車両である。

 こうした状況のなか、日本で動く外資系アプリは、少し違う方向へかじを切り始めている。安さを競うのではなく、付加価値を高めた体験に活路を見出そうとしているのだ。車を売る対象としてではなく、質の高い時間を過ごすための土台として捉える動きが、モビリティ産業の新しい流れを作り出している。

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