「便利そうには見えるけど…」 カーリースはなぜ選ばれないのか? 5割超が「利用したくない」と答えた根本理由
カーリース認知73.7%、検討62.9%に対し契約18.6%。さらに未利用意向54.7%。72万台超へ拡大する一方で、所有観と利用型の隔たりが浮き彫りとなっている。市場拡大と所有意識の乖離が鮮明になっている。
車の持ち方と選択行動の変化

ナイル(東京都品川区)が公表した調査結果(2026年4月22日発表)から、自家用車の保有をめぐる市場構造の変化が浮き彫りになった。2025年度(2025年4月~2026年3月)に車を取得した1060人を対象とした調査によると、カーリースの認知率は73.7%に達している。認知層のうち62.9%が取得時に候補として検討しており、選択肢のひとつとして定着したといえるだろう。
焦点は検討後の判断だ。実際に契約に至った割合は18.6%にとどまった。契約を見送った層に今後の利用意向を聞くと、「利用したい」の24.4%、「わからない」の20.9%に対し、「利用したくない」は54.7%に達した。
過半数が示した拒絶反応は、未知のサービスへの不安ではなく、仕組みを理解した上での明確な判断とみられる。定額利用(サブスクリプション)が普及するなかでも、利便性や効率性の訴求だけでは受け入れられない領域があることを示している。比較検討を経た上での「不採用」という結果は、所有権を持たない利用形態そのものに対する根強い抵抗感を反映しているだろう。