かつては「都心の通過駅」――新宿から1.5kmの小駅が、住みここちランキング「121位→12位」となったワケ

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新宿からわずか2駅、小田急線・参宮橋が「住みここちランキング」で121位から12位へ急浮上した。巨大ターミナル至近でありながら、1日平均乗降人員は1万3182人。速さや再開発ではなく、「混雑を避けられる都心」が新たな価値として選ばれ始めている。

都心の利便性と平穏の稀有な共存

「街の住みここちランキング2026<首都圏版>」(画像:大東建託)
「街の住みここちランキング2026<首都圏版>」(画像:大東建託)

 かつて都心に住む価値は、商業施設や再開発、タワーマンションといった街の勢いに象徴されていた。事実、今回のランキング上位には、馬車道やみなとみらい、代官山、六本木一丁目といった都市機能が高度に集積した街が顔を並べる。

 その中で、参宮橋の存在はきわめて異質だといえる。

 新宿からわずか2駅という好立地でありながら、駅前に巨大な商業ビルは見当たらず、派手な開発とも縁がない。行き交う人の数もどこか落ち着きを保っている。巨大なターミナルに隣接しながら情報の雑音をふっと逃がしてくれるような、都心との程よい距離感。

 鉄道の利便性をしっかり享受しつつ、日々の生活に騒がしさを持ち込ませない。そんな環境は、いまの東京において類を見ないほど貴重なものになっているのではないか。

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