103億円の営業赤字でも「5期連続増益」のナゾ――「JR四国」で加速する収益源の多角化 鉄道依存から転換は進むか

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営業赤字103億円を抱えながら、経常利益は74億円の黒字――。JR四国の決算からは、公的支援に加え、子会社取引やM&A、投資事業まで組み合わせた独特の収益構造が浮かび上がる。本業以外が売上の約7割を占める現状を追った。

赤字親会社が育てる黒字子会社

JR四国が高松駅至近で開発した賃貸住宅(画像:JR四国)
JR四国が高松駅至近で開発した賃貸住宅(画像:JR四国)

 JR四国は、連結期末決算とあわせて、同社単体の期末決算も公表している。

 発表によると、単体の営業収益は前期より27億円増の332億円で、前期比109.1%だった。営業利益は前期より10億円改善したものの、137億円の赤字となった。

 連結決算から単体決算を差し引くと、連結子会社全体の営業収益は456億円、営業利益は34億円の黒字となる。

 また、連結子会社から見れば、JR四国本体は賃料や出店料を支払う相手でもある。このため、前述した207億円の差額が、そのまま連結子会社の営業収益になっているとは限らない。

 ただ、親会社が切り離して子会社化した会社に対し、過大な賃料や出店料を求めているとは考えにくい。

 いずれにしても、本業で大きな赤字を抱える親会社が連結子会社へ多額の発注を行い、その子会社側が黒字を確保している構図は、「営業利益は赤字だが経常利益は黒字」という収益構造以上に特徴的に映る。

 もっとも、これらの連結子会社は親会社に支えられるだけの存在ではない。

 確かに、立ち上げの段階では親会社からの受注に頼る面もある。ただ、各社は親会社から受け継いだ技術や商品力、知名度を生かし、親会社やグループ会社以外にも販路を広げる役割を担っている。

 販路の拡大が進み、営業収益や営業利益を伸ばせば、配当という形で親会社への利益還元につながる可能性もある。

 現在の207億円という規模は小さくない。今後は、親会社やグループ会社以外への販路拡大がどこまで進むのかが焦点となりそうだ。

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