「再開発したのに、なぜ不便なのか?」 小岩駅前“評価3.2”施設が映す、下町再開発の大難題
2033年まで続く小岩駅前の大規模再開発。しかし、開業した「ファスタ小岩」では空きテナントや複雑な館内動線が目立ち、グーグル評価は3.2に低迷する。下町再開発が抱える現実と、街の個性をどう残すかを追った。
利用者の不満を招く動線と設備

また、人の流れも良いとはいい難い。駅に近いにもかかわらず直結しておらず、雨の日は傘を差さなければ施設に入れない。
ペデストリアンデッキは「I」と「II」の間にはあるものの、「ファスタ小岩 III」まではつながっておらず、完全には結ばれていない。エスカレーターもひとり乗り用で、多くの利用者に対応しきれていない印象だ。この点も、前述の「ジェイトモール」とよく似ている。
筆者は詳細を失念してしまったが、グーグルマップの口コミには、エレベーターがすぐ満員になるという声が目立っていた。また、非常階段の場所がわかりにくく、防災面に不安を感じるという意見も見られた。多くの来館者を見込む施設でありながら、上下移動や館どうしの行き来に関わる設備には不足が目立つ。素人目ではあるが、
「建設費を抑えるため、移動設備にも十分な費用をかけなかったのではないか」
と感じさせる部分があった。ファスタ小岩のグーグルマップでの評価は
「3.2」
となっている(2026年5月15日時点)。この点数をどう受け止めるかは人や企業によって異なるため、一概にはいえない。ただ、大手チェーン店など入りやすい店がそろう商業施設として見ると、個人的にはかなり低い印象を受けた。