「ここまで差がつくのか……」 中古査定で「マニュアル車」の扱いが180度変わってしまったワケ――需要と市場構造が生んだ評価の分かれ目とは

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AT比率が98%超に達した日本では、免許の約68%もAT限定となり、中古車市場でもATが主流だ。一方、MTは希少性や用途により評価がわかれ、実用車と趣味車で価格差が拡大。流通構造と需要の違いが査定額を左右している。

AT中心の購買層

「運転免許統計(令和5年版)」における令和5年中の運転免許試験実施状況(画像:警察庁)
「運転免許統計(令和5年版)」における令和5年中の運転免許試験実施状況(画像:警察庁)

 新車販売でATが大半を占める現在の状況は、中古車市場の構成にも影響している。その結果、AT車は流通量が多く、購入を検討する層も厚い状態が続いている。一方でMT車は市場全体では少数であり、運転できる人の層も限られている。

 警察庁の最新統計(2023年版)によると、普通免許の合格者のうちAT限定は約68%に達している。2016年の統計でも、教習所の卒業者の約6割がAT限定であり、この傾向はすでに定着している。

 免許制度は、中古車市場における買い手の範囲をわける要因となっている。MT免許の取得には追加の費用と時間が必要となるため、多くの人にとって負担の大きい選択と受け止められている。その結果、市場は広く利用できるAT市場と、限られた免許保有者だけが参加できるMT市場にわかれている。

 買い手が限られることは、売却時に現金化しにくくなることを意味し、査定の評価を下げる要因となる。流通量と運転できる人数の差が、価格差を生む要因となっているのだ。

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