「やっぱり、この名前を待っていた」――ホンダの名車「インサイト」復活、EV限定3000台、逆境こそ進化の原動力となるか

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ホンダは中国製EV「新型インサイト」を限定3000台で日本導入。2.5兆円の北米EV損失を経て、既存資産の実利活用と走行データ収集に挑む、ブランド復活と次世代収益モデルへの戦略的布石。

ホンダ・新型インサイトの概要

ホンダ・新型インサイト(画像:本田技研工業)
ホンダ・新型インサイト(画像:本田技研工業)

 ホンダは、中国で立ち上げたEV専用ブランド「e:N(イーエヌ)」の車両を日本仕様に改め、新型インサイトとして販売する。ボディはクロスオーバースポーツタイプ多目的車(SUV)を採用した。これは、かつて特定層向けだったホンダeの開発姿勢から、より広い市場の需要に応える方向へかじを切ったことを示している。

 外観はシャープで伸びやか。力強い動きを感じさせる造形で、存在感を演出している。モーターの最大トルクは310N・m(31.6kgf・m)、航続距離は500km以上(WLTCモード)で、日産・リーフB5やスズキ・eビターラと肩を並べる水準に整えた。突出した性能よりも、日常の使い勝手に安心感を持たせることを優先している。

 初代インサイトは、トヨタ・プリウスとともにHVの黎明期を支えたモデルとして知られる。すでに親しまれている名称を再び使うことで、国内で浸透途上のEVへの抵抗感を減らす効果がある。知名度のあるブランドを活用すれば、新たな顧客層を呼び込む費用も抑えられ、信頼を土台とした市場参入が可能になるだろう。

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